ブロックの強度試験も一昨年から開始したばかりでありこの工法を普及させるには以下のような課題が山積しています。
(1) 素人の成人男性二人が高所作業で安全に取り扱える20 kg以内の軽量長スパンの梁材や屋根下地パネル等,軽量パーツを開発すること。
(2) 素人でも施工性の良い外断熱建材をも兼ねる外装工法の開発および針葉樹レースと相性の良い天然素材系接着剤を開発すること。
(3) 建築基準法に準拠する工法及び建材としての国交省型式認定取得は大きな課題の一つである。建築基準法が規定する木造工法は大きく分けて軸組み工法とパネル工法です。
(4) 乾式の嵌合結合で上下左右のブロックが組み合わされる工法の強度を計算する構造解析シミュレーションプログラムの開発も急務です。
本工法(法律の想定外の工法)は今後多くの実験データからこの工法が法に定められた基準を満たすことを証明し,設計上の強度を予め算出できる構造計算手順も確立する必要があります。
以上の課題を解決し,この工法が冒頭で述べたセルフビルド普及条件に肉薄するには多大な資金および多数の研究機関と関連企業との開発参加が不可欠です。
シミュレーションプログラムも含め、構造強度試験、それぞれの工法・建材の開発すべてをオープンソース方式で進化させる計画でいます。
「レジャーとしての建築」新しい建築文化創出プロジェクトとしてコンソーシアムにおおくの個人、研究機関のご参加をお待ちいたします。